アメリカのETFはどんな種類があるのか?そもそもETFって?という初心者の方はぜひ見てください!専門家のような深い解説では無く、米国ETFを知るきっかけとなる様に簡単な内容でまとめています。
先にお伝えしますが、おすすめのETFとかは特にありません。投資はきちんと自分で考えた結果、ご自身の判断で選ぶべきだと思っています。その考える過程において、この記事は役に立つと信じています。
そもそもETFとは?
ETFとは【Exchange Traded Fund】 の略で、日本語では「上場投資信託」と訳します。その名の通り、上場している投資信託の事を指します。つまり普通の個別株と同様に価格の推移を見ながら株式市場で売買できます。下記のイメージが分かりやすいかと思います。
投資信託は小額からの買い付けが可能なので、例えば【毎月1,000円自動買い付け】や【毎日100円自動買い付け】などの設定が可能です。その為、投資初心者や捻出できる金額が少額の場合は投資信託の商品の方が良いかもしれませんね。毎日少額で自動積立すれば最強のドルコスト平均法を実行できます。
一方でETFの場合は株価同様、最低発注単位が設定されているので自分の好きな金額で買い付けする事が基本的には出来ません。ただ、一部の証券会社では毎月一定額で自動買い付けが行える株式累積投資(るいとう)の対象銘柄もあるので、事前に調べてみる事をお勧めします。
米国ETFに投資する事のメリット
◆リスク分散できる
ETFは投信信託と同様、多くの企業の銘柄でポートフォリオが構成されているため、個別株を購入するよりも遥かに多くの企業に投資している事になるのでリスクを分散する事が可能です。機械的に分散投資が行えるので積立投資には最適ですね。勿論、自分が好きな企業や応援したい会社の個別株は別途保有しても良いと思います。
◆運用コストが低い
インデックス型米国ETFはS&P500やナスダックなどインデックス指数をベンチマークとしているので経費率(投資信託で言う信託報酬)が安く設定されています。経費率はETFによってマチマチですが全体的に安く、更に投資信託の信託報酬と比較しても安価である傾向があります。私は長期積立投資を推奨していますが、長期保有する上では出来るだけコスト(経費率)の低いETFを選んだ方がメリットになります。
◆リアルタイムでの取引が行える
長期積立投資を前提とするならこの点は特にメリットではありませんが、上述したようにETFは株式市場に上場しているため価格変動をリアルタイムに見る事が出来ます。
ETFや投資信託はそもそも短期売買するものではないので、そんなにチャートと睨めっこする事はありませんが【価格の推移を見る=世の中の動きを把握する】事に繋がるので、投資家としての目線を養うのに重要な点かなと思っています。
投資するETFを選ぶ基準は?
◆経費率の低さ
初心者は特に長期積立投資から始める事が多いかと思います。必然的に保有期間は数年間~数十年間を想定していますので経費率が低いETFを中心に探しましょう。
◆出来高の多さ/流通量の多さ
上述したようにETFは投資信託と異なり価格変動を見ながらリアルタイムで取引が行えます。流通量が低いと自分の思ったタイミングで取引が出来ないリスクがあります。個人的にはリアルタイムで取引するつもりは無いので、あまり関係のない項目ですが一般論として記述しています。
◆構成銘柄/ベンチマークするインデックス
自分の投資スタイルに合うETFを選びましょう。自分が投資したい対象は米国全体なのか?GAFAMを中心とした巨大IT企業?あるいは特定のセクターか。コツコツ積み立てて将来の資産を安定して形成したいのか、配当金を狙うのか、アクティブETFでリスクを取って短期的に資産形成を加速させたいのか?ETFの特徴と自分の投資スタイルを合致させることが大事です。
人気が高い定番米国ETF
まずは米国ETFの中でも特に人気が高く鉄板のETFを三つ紹介します。米国ETFを勉強する上では知っておくべきETFです。いずれも経費率が低く、リスクがそこまで高く無いので投資初心者に向いています。
◆バンガード S&P500 ETF(VOO)
米国株ETFとして定番中の定番で、S&P500に連動したETFです。純資産総額は世界最大規模なので人気ぶりが分かるかと思います。投資先企業はS&P500銘柄なので倒産リスクが低く株価暴落のリスクが低いため長期保有には適しています。経費率(信託報酬)が低くて有名なバンガード社が運用しており、その経費率は0.03%と非常に低い水準です。
構成比率上位5銘柄はアップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、グーグル。見事にGAFAMですが、1位のAAPLでも約6%なのでグロース株に偏りすぎておらずバランスが良い印象です。パフォーマンスとしては過去5年で約200%とコロナショックを乗りきって大きく成長しています。
◆バンガード トータル ストック マーケット ETF(VTI)
S&P500銘柄に加え、成長株や小型株含めた幅広い株式を対象とするため、米国株式全体に投資している事に近い。VOOと特徴は似ているが、ベンチマークしている『CRSP US トータルマーケットインデックス』は米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーする。VOOと同じくバンガード社が運用しているため経費率は0.03%の低水準です。
構成比率上位5銘柄はアップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、テスラ。パフォーマンスとしては過去5年で約204%とVOOと同じく大きく成長していますが、小型株や成長株も投資対象となっているため若干VOOよりも上昇率が高いです。
◆SPDR ポートフォリオS&P500 高配当株式ETF(SPYD)
S&P500の80社以上に均等分散させており、分配金が6%越えと高いのが特徴です。利回りが高いという事は成長が鈍化している企業が多い、不動産やエネルギー企業が多く景気影響を受けやすい事がリスクとして挙げられます。その為パフォーマンスとしては5年で122%にとどまっており、コロナショック時の下げ幅も大きかったのが印象的です。なお運用会社はステートストリート社で経費率は0.07%と低水準です。
投資の目的や考え方、投資手法などは人それぞれです。配当金によるインカムゲイン増加のために高配当株を中心に投資する方も多いですが、このETFも配当金を最大化する為のファンドとなっています。高配当株式ETFの中でも分配金利回りが高いので人気の高いETFとなっています。
ここ最近注目されている米国ETF
次に2020年から2021年現在にかけて注目されているETF、Twitterなどで投資歴が長い人たちが投資しているETFを取り上げてみました。昨今のメガIT企業の躍進によって特に昨年は高いリターンを出していますが、その分リスクも抱えているETFになるので購入前にはきちんとETFの特長を理解してからにしましょう。
◆インベスコQQQトラストシリーズ(QQQ)
成長著しいナスダック銘柄で構成されているため近年の価格上昇率は米国ETFの中でもTOPクラスです。銘柄構成比率はVOOやVTIと同様にGAFAMやテスラが上位にありますがGAFAMの占める割合はQQQの方が高く設定されています。つまり主要IT企業に偏っている為リスク分散の観点からは不安要素となります。
経費率は0.2%とバンガード社のETFと比較すると割高ですが、それ以上にリターンが高く直近5年で311%の伸びを見せています。そのため「最強の米国ETF」と紹介している投資本もあるくらい注目度が高いETFです。
◆First Trust NASDAQ Clean Edge Green Energy Index Fund(QCLN)
クリーンエネルギーの先端技術の開発に従事する企業に投資するETFです。電気自動車銘柄が入っているのも特徴で構成銘柄は44社から成ります。NASDAQ Clean Edge Green Energy Indexをベンチマークとし、経費率が高めで値動きが激しいのですが、2020年のパフォーマンスはVOOやQQQを大きく上回る成績を残しています。なんと直近5年で420%。。。
TesraやNIOなど注目を集めている電気自動車企業が入っている事や、バイデン政権となり【グリーン政策】に注力すると言われている事で2021年に入り注目度が増しております。
◆ARK Innovation ETF(ARKK)
2020年のリターンがQQQを大きく上回り一気に話題になったファンドです。上記チャートを見てもわかる通り5年間で611%のパフォーマンスです。CEOのキャシーは“2018 Bloomberg’s Top 50”に選ばれる程影響力のある人物です。ミドルネームが”D”というのも勝手に凄さを感じてしまいます(笑)
『破壊的イノベーションを起こす企業への投資』が基本戦略です。ゲノム解析・ロボティクス・ブロックチェーン・エネルギー貯蔵・人工知能の5つの分野に集中投資しています。
先見の明があると言われる一方特定銘柄の比率が高くパフォーマンスの上下が激しい。つい先日も「テスラの株価は$7,000まで上がる」と強気発言をしていましたね。(テスラ株価は2021年5月時点で$710)
ただ残念ながら日本の証券会社では取り扱いが無くARK社のETFを購入する事が出来ません。理由はARK社から日本の金融庁に届出が出されていないからです。その為、海外の証券会社で口座開設し取引する必要があります。ただ日本語のウェブサイトがあるのは限られているのと特定口座を開設できないため、確定申告を自分で行う必要があります。
定番ETFまとめ
いかがでしたでしょうか。広く浅い形で紹介しましたが、米国ETFはもっと数多く存在するので、この記事は勉強する入り口となれば幸いです。最後に、私が簡単にまとめた比較表のエクセルファイルを共有します。
▼こちらも合わせてどうぞ▼
コメント