アメリカ赴任後どれくらいの期間でクレジットヒストリーが溜まるのか?実体験を教えます。

お役立ち

この質問って結構あるあるだと思うんですね。私も「一体いつになったら、クレジットヒストリー溜まるのかな」と暫く悶々としていました。なので本記事では、実際に私が支払ったクレジット決済額と溜まったクレジットスコア、いつ2枚目のクレジットカードを申請できたかを公開しています。

アメリカのクレジットカード事情

クレジットカード社会のアメリカ。2020年現在、コロナの影響もあってか一部の低所得者層を除いてキャッシュで支払いをしているケースは殆どありません。私自身も余程の事が無い限りは、例え$1のジュース一本であってもカードで支払います。

ということでクレジットカードの種類が沢山あり、しかも入会特典ボーナスが日本とは比べ物にならないくらいリッチなのがアメリカの特徴です。なので入会特典の素晴らしいクレカを申し込みたいところですが、赴任してすぐは殆どのクレジットカードを作成する事が出来ません。(申請は出来ますが、審査通過しません)

その理由はアメリカ国内におけるクレジットヒストリー(信用履歴)が無いためです。クレジットヒストリーとは家賃や光熱費、生活費などの支払い頻度や返済履歴など個人としての財務履歴から、その人の信用力を数値化したものになります。初めてアメリカ赴任する場合であれば、当然何も支払い履歴など無いのでクレジットヒストリーが無いわけです。

そしてクレジットヒストリーがある程度溜まってくるとやっとクレジットスコア(ここではFICOスコアで統一します)として数値化されます。でも数値化されたからと言ってクレジットカードの申請が通るわけではありません。一定の基準を超えなければ審査をパスする事が出来ません。

FICOスコアはこんな感じで見えます。同じタイミングで見ても見るサイトが違うとスコアが違うので本当に奥が深いというか複雑というか、、、

できれば早く2枚目のクレジットカードを申請すべき

JAL/ANA USAカードが魅力的ではない理由

クレジットヒストリーが無くても発行してくれるカードとして有名なのがJALかANAのUSAカード。恐らく赴任者の9割以上が上記2種類のいずれかを新規に作成して利用しているのではないでしょうか。かくいう私もANA USAカードを暫く利用していました。

しかしこの航空系カードは還元率が低い!しかも特に入会特典も無い。日本への出張が多く、その際にJAL/ANAを使うのであれば話は別ですが、アメリカ国内旅行だと日系は使わないし、そもそも航路がある空港も限られますよね。因みにアトランタの空港ってアメリカで最も大きいんですが、日本との直行便はDelta航空しかないんです。しかも2020年になるまでは直行便まで無かったし。。。

メリット沢山!アメリカのクレジットカード特典

更に、世はコロナ真っ只中。日本に行くどころか旅行すらいけない状況。ANAのマイルなんぞ持っていても全然役に立たん!という事で虎視眈々と2枚目のクレジットカードを申請するタイミングを見計らっていました。

本当に色んな種類のクレジットカードがあるので私も全然把握しきれていないのですが、主に人気があるのは①マイルが溜まる航空系列カード、②宿泊ポイントが溜まるホテル系列カード、③単純に還元率が高いクレジットカード会社が発行しているカード、④Amazonなど自社ポイントが溜まる独自カード。この4点でしょうか。

どれくらいの特典がもらえるのかというと、航空系だと入会ボーナスで30,000~80,000マイル、ホテル系列だと50,000~200,000ポイントの特典がもらえます。カードのランクによって特典の大きさも変わりますし、ボーナスアップ期間がキャンペーンで行われたりするので、結構幅はありますがそれでも日本のクレジットカードに比べると天と地の差です。なお、入会ボーナスは申し込み月から○○カ月で$○○以上使用した場合、という条件が殆どですので要チェックです。

2枚目以降に作るべきクレジットカードは?

これについては議論が尽きることはありませんが、私はDelta AmexIHGのChase Mastercardを2枚目と3枚目として同時に申し込みました。入会ボーナス狙いで選びましたが、なぜこの2種類にしたか別途記事にてご紹介いたします。

▼駐在員がお勧めするカードはこちら▼

いつ2枚目を申請できたのか?

実際に私が2枚目を申し込めたのは、赴任後11カ月後の2020年11月末です。

2020年1月に赴任して、3月末から家族(妻と子供二人)が合流し、すべての決済をANA USAカードで支払い続け、11月末時点での結果がこちら。

  • 経過期間:11か月間
  • 総使用額:$36,000
  • 溜まったANA Mileage:36,000マイル
  • FICOスコア:740点

クレジットカードを作るうえで一つの基準となるのが「740点」程度と言われています。やっと赴任11か月にして十分なクレジットスコアを手に入れることが出来たので、いよいよ2枚目のクレジットカードを申請する時が来たのです!

それにしても400万近く使ってるのにたった36,000マイルのみ。日本であれば別に悪いわけではないかと思いますが、ほかのクレジットカードを見ると悲しくなるような還元率の低さです。例えばデルタ航空のゴールドカードなんかだと申し込み特典が50,000マイルです。え、、、、。って感じですよね。

参考までにクレジットスコアを判定するための材料は下記の通り。

クレジットスコアの判定基準

いっぱい使えば良いという訳でもなく、全く使わなければヒストリーが溜まらない。バランス良く誠実に支払い履歴を積み重ねる必要があるので、つまり近道や裏技みたいな事はありません。ただ、注意点やちょっとしたコツは最後に触れているのでご確認ください。

これだけは注意

支払いの延滞

これは当たり前ですね。日本でも同様ですが、期日に支払わなかった場合は遅延料金を取られるだけでなくブラックリストに名を連ねる事となります。これがクレジットスコアに直結し大打撃となるので絶対に避けましょう。アメリカでは日本と違い、申し込み時に銀行口座と紐づける訳ではなく、クレジットカードが手元に届いてから引き落とし口座を自分で設定します。Auto Payの設定も出来るので、自動引き落としに設定すれば遅延が発生するリスクは最小限に抑えれます。ただ、小まめに支払い履歴をチェックして、定期的に手動で返済していくことをお勧めします。加えて、テキトーな国アメリカでは支払いの際にダブルカウントされていたり、変な支払い履歴があったり、とにかく支払いに関して色々とトラブルがあるので、常に支払い履歴を見る癖を付けた方が損をしません。

むやみにクレジットカードを申し込まない

ダメ元でとりあえず申し込んでみるか、審査通ればラッキーって事で。と言うのは避けてください。十分なクレジットヒストリーが溜まるまで我慢しましょう。なぜなら、クレジットカードを申し込むとクレジットスコアが下がるからです。申し込んだクレジットカード会社が、あなたのクレジットスコアを調べるために与信調査を行います。この与信調査を行ったタイミングで必ずクレジットスコアが落ちるんです。私の場合、2枚目のクレジットカードを申し込んだ後すぐに733点まで下がり、その後710点まで落ちました。様々な要件が加味されての結果なので、一概に「何点下がる」とは言えませんが、スコアが落ちるのは確実です。我慢しましょう。

限度額ギリギリまで使わない

赴任して間もなくは何かと出費が多いと思います。家具を始めとして生活を立ち上げるためには結構お金がかかります。その為、クレジットカードの限度額近くまで使ってしまう月も中には出てくるんじゃないかと思います。しかし、常に利用可能額が少ない状態だと「支払い能力が低い」と判断されるため、クレジットスコアが上がりにくいと言われています。その為、利用可能額を常に低くする=未払い残高をなるべく低い情金額に保つ 事が重要です。なので、小まめにクレジットカードの使用状況をアプリ等で金額を確認の上、都度返済しちゃいましょう。万が一自分のクレジットカードがスキミング等にあっていて不正利用されていたとしても、小まめに使用履歴を見ることで即座に気付くことが出来ます。とにかく、小まめに使用履歴を確認してPaymentする癖を付けてください。

まとめ

  • 2枚目作るのに11か月かかった
  • FICOスコアが740点あれば、Delta AmexとChase Masterは審査OKだった
  • JAL/USAカードはあまりお得ではない
  • クレジットスコアを意識して、小まめな返済を心がける

こんなところでしょうか。アメリカのクレジットカードについては、色んな方がブログで紹介しているので、自分に合った情報が見つかるまで検索してみてください。

コメント

  1. Guy Nitagai より:

    はじめまして。最近日本からロサンゼルスに引っ越してきました。
    自分のFICOスコアがなかなかみられるようにならないのですが、いつくらいのタイミングから見れるようになったのでしょうか。
    参考までにお教えいただけますと幸いです。

    • 質問ありがとうございます。私の場合、1月にアメリカへ引っ越してきて10月にScoreが見れるようになりました。周囲の知人を見ていても最短でも6~7か月はかかっているように見受けられます。個人差はありそうですが、半年~10か月くらいが平均的な期間だと思います。

  2. のすけ より:

    初めまして、クレジットスコアの反映についてお伺いしたいのですが。
    妻のクレジットスコアがなかなか確認できず困っています。
    今年の二月にANAUSAを家族カードからJoint card holderに変更したのですがいまだにスコアが反映されていません。
    ネットや友人などに聞くと大体2ヵ月ほどでスコアが見れると聞きました。
    銀行も共同口座です。
    スコアが反映されない原因がなにかずっと調べているのですがなかなか答えが見つかりません。
    お力をお貸しいただけたらと思います。
    よろしくお願いします。

    • のすけ様
      ご連絡ありがとうございます。また返信が遅くなり失礼いたしました。
      私の周囲でも早くクレジットヒストリーが溜まった人もいれば、中々溜まらない人もいて個人差が大きいように見えます。私自身も1月に赴任してクレジットスコアが見えるようになったのは8月か9月ごろだったと記憶しています。一方で妻はJointに変えてから比較的早くスコアが見れるようになりました。Joint Card Holderに変えたタイミングによってもスコアが反映されるまでの期間は変わる可能性があると思っています。
      クレジットヒストリーを決める要因は複雑で私も分かり兼ねますが、奥様の個人名義で銀行口座を作るなどクレジットスコアを少しでも上げるアクションを起こせば少しでも早くクレジットヒストリーを溜める事は可能かと思います。
      後はChaseなど銀行に出向き、奥様向けのクレジットカードが作れないか聞いてみるのも良いかもしれません。もしクレジットカードを作れるのであれば、スコアが見れないだけで実際のクレジットヒストリーは溜まっている事になります。もしクレジットカードを作れない場合は「なぜ作れないのか?」と聞けば銀行の方から理由を教えてくれると思います。
      的を射た回答が出来ず申し訳ございませんがご容赦ください。

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