アトランタ営業職メーカー駐在員の一日 ~コロナで何が変わったか~

海外営業

この記事では、今後駐在を予定している方、あるいは将来的に駐在を考えている方にとって少しでも参考になればと思い、アメリカ駐在で営業職をしている私の一日のスケジュールをまとめてみました。或いは、既に現在駐在している方であれば、ご自身の業務と比較頂ければと思います。初めにお伝えしておくと、私はかなり緩い方だと思っています。。

ミニリーマンKyの職種と主な業務内容

会社について

日系大手完成品製造業の現地販売子会社です。私が今出向している会社は完全に現地化されているため、社員の95%以上が現地社員で構成されています。ちなみに私の赴任したアトランタ拠点には50人~60人くらいのスタッフがいますが日本人は私だけです。

ミッションについて

大手メーカー駐在員としては割と珍しい営業職で赴任しています。よくある管理職や経理・人事などのスタッフ部門ではなく、営業です。営業の対象はアメリカ南東部の日系企業なので、対お客様の仕事では割と日本語を使う機会が多いです。ただ残念ながら既存顧客はほぼゼロで、なので新規開拓営業を日々泥臭く頑張っています。

コロナ以前のスケジュール(会社出勤時)

弊社も例にもれずコロナによってリモートワークに変わってしまっため、コロナ以前とコロナ拡大後では働き方も変わりました。まずは会社に出勤していた時期のスケジュール、また現状でも会社に出勤する時のスケジュールを。

起床~出勤

日本にいる時は学生の頃(高校球児時代は4時半起き!)から割と早起きは得意な方だったのですが、アメリカ赴任後は割と疲れが取れないのか、見えないストレスなのか朝起きるのが辛くなってしまいました。大体6時半~7時前くらいには起きて朝食とスーツに着替えて7時半過ぎに家を出発します。目を覚ますために、毎朝コーヒー挽きドリップしてから出社しているので結構朝の支度には時間かかっています。

8時半に始業なのですが、8時半にいるのは私含め3人くらいです。セールスチームは20人弱います笑 ここが日本とは大きく違うところですね。9時を過ぎたくらいからパラパラと出勤してきます。ただ、そもそもセールスチームなので直行や直帰も多いため全員が集まるのは週一度のミーティングだけです。

午前中業務

日本の多くの企業の様に朝礼は存在せず、月曜日の午前中のみフォーキャストミーティングをセールスチーム全員で行います。通常は一時間、長い時で二時間くらいかかっていました。この週一のミーティング以外はそれぞれの仕事の仕方で営業活動を行っています。

私の場合、午前中はメールチェックやその返信、営業計画の策定やその修正、また顧客向けの資料作成などの事務作業と、アポイントを取得するためのCold Call(日本でいうテレアポ)を行っています。

お昼休み

現地の同僚とランチに行くときは、同僚(というよりはDirecorとかManager)の車に乗せてもらい近くのレストランに連れってもらいます。ピザやメキシカンなど中々ボリューミーでヘビーなランチですが、大体奢ってくれるので凄い嬉しいですね。ランチ奢ってくれる上司って素敵ですよね笑 

一人でランチに行くときは何だかんだ日本食レストランに行く事が多いです。幸いにもアトランタには日本食屋が非常に多く、NYほど物価も高くないので$10~$13程度で定食ランチを食べることが出来ます。やっぱり焼き魚定食とか生姜焼き定食とか恋しくなるんですよね。。

午後にお客様とのアポイントが入っている場合は、外出がてらランチするケースが殆どです。その場合はお客様の近くのエリアにあるカフェに入り、サラダランチやサンドイッチをさくっと食べてからアポイント時間までPCを開いて訪問前の確認作業(顧客情報の再インプットと面談のシミュレーション)を行います。

午後業務

お客さんとのアポイントはなるべく午後にスケジュールする様にしています。午前中にアポを入れてしまうと顧客の住所次第で起床時間や移動時間を都度考えたり調整する事になります。特にアメリカの場合は担当エリアが広いので、会社から15分で着く会社もあれば3時間以上かけて訪問する企業様もあります。朝に事務作業などルーティンワークを淡々とこなしながらエンジンをかけて仕事を始めた方が私にとっては生産性が高くなるので、なるべく直行となるようなアポイントは避けています。

上述したように顧客の住所によって一日の訪問可能件数が変わってくるのですが、多くても一日2社までに留めています。物理的に厳しい側面もありますが、それ以上に訪問準備をしっかりと行いたいのと一社一社丁寧に営業したいからです。特に私の様に営業対象の企業数が限られている場合は、数よりも質で勝負するしかないので、例え10分の表敬訪問であっても訪問準備には1時間近くかける場合も少なくないです。

顧客訪問が終わった後は基本的にはオフィスに戻らず直帰しています。ただ多くの場合はそのまま帰宅せず、どこかでのカフェにより顧客へのフォローメールや宿題事項の対処、移動中やアポ中に入ったメールの確認、翌日の準備やTODO整理などを行ってから帰宅する事が多いです。

帰宅後の家族時間

大体18時から19時前には帰宅するように心がけています。単身であればもっと遅い帰宅になるかと思いますが、日中は妻が家事や子供の面倒を見てくれているので負担を増やしたくないので19時を一つの目安にしています。後は家族みんなで夜ご飯を食べたいというのもありますね。

帰宅後に夕食を取りシャワーを浴びた後は、食器洗いや夕飯後の家事を行い子供たちの寝る支度を行います。(行うといっても妻と分担しながらですが)寝る支度が出来て時間が余っていたら玩具で一緒に遊んだりTVを見たり家族との時間を過ごしています。なお、子供の就寝時間は21時を目安に寝かしつけるようルールにしています。

英語学習

実は赴任時にTOEIC600点の実力しかなく、実際かなりコミュニケーションを取るのに苦労しているので、兎にも角にも英語力の向上が必須なのです。具体的な英語学習の取り組み内容は、別途紹介しようと思いますが、毎日やっているのは下記の3つの学習です。継続させることを優先するため、一日の学習量はあまりハードにしないようにしています。

  • 日記 15分
  • 音読/シャドーイング 15分
  • オンライン英会話 予習復習含め60分
夜活

夜活と書くと何かいかがわしく聞こえますが、英語以外の自己投資に充てる時間にしています。体調が優れないときはこの時間帯を睡眠に充てたり、のんびり過ごす様にしています。私が夜活として日々行っているのは下記の通りです。

  • ブログ執筆
  • 情報収集
  • 読書(小説等ではなく、ビジネス関連の書籍)

どうしてもブログ初心者のため、ブログの記事を書くのに時間を要するのはもちろん、ネタの情報整理やブログの編集方法の調べる作業にも結構時間がかかっています。今後はYoutubeにも投稿していこうと考えているので、Youtubeのネタを探したり構成を考えたりする時間も増えてると思います。

コロナ後のスケジュール(リモートワーク時)

2020年3月下旬ごろから完全リモートワークに切り替わり、それ以降7月まで会社に戻ることはありませんでした。7月からオフィスリオープンしたのですが基本的には週一度の出勤、しかもボランタリーという事で結局主な業務体系としてはリモートワークが継続することになりました。

リモートワークになって変わった点

移動時間が無くなった

これが一番影響ありました。移動に充てていた時間を自己学習に割いたり子供と接する時間に費やせたりする様になったので、私にとっては非常にプラスになりました。特に朝の始業前一時間程度を自己啓発やブログ執筆等の活動に充てることで時間の有効活用を実現出来ただけでなく目が冴えわたるので、仕事もロケットスタート出来ます。良い事づくめ。

ミーティングが増えた

セールスチームのミーティングは毎週月曜日の朝だけだったのが、毎朝実施されるようになりました。現地人がどう思っているかは分かりませんが、私にとっては英語の練習になるのでこれもプラスの影響として捉えています。他にもNYにいる駐在員との会議が増えましたが、一人アトランタで孤軍奮闘しているミニリーマンにとっては、寂しさが少し緩和されるのでこれも実は嬉しかった点です。

アポが取れなくなった

営業職としてこれは致命的。特にロックダウンした3月から少し経済活動が再開された7月までは怒涛のお断り&ノーレスポンス地獄でした。リモートワークやオンライン会議が普及してきて皆が使い慣れてきた8月以降は割とニューコールでもお客様と連絡できるようになってきたものの、それでもやっぱり厳しい現実を突きつけられた感じでした。本来であれば、地域活動や企業間コミュニティのイベントを通じて名刺交換し、後日改めて表敬訪問しますーっていう、今考えればチート技が出来たのですが、いきなりオンラインでのアプローチをしなければいけないので、アポイント率は明らかに下がってしまいました。

顧客面談の質を高められた

コロナ以前であれば往復1時間~2時間以上かかっていた移動時間が無くなったので、その分お客様の事を調べる時間や提案内容を推敲する時間が生まれました。また、朝一であっても夕方であっても時間を気にせずオンライン面談をスケジューリング出来るようになったので、基本はお客様の都合に合わせて営業活動しています。つまり営業品質を高められたという点では好影響となりました。

という事で、営業成績を除くと、プライベートも充実し営業品質も高められたので意外と私にとっては好影響が多く、今考えてもちょっと驚いています。ただの楽観主義者なのかもしれませんが。

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