NY発グランドサークル5泊6日モデルコース

観光/旅行

アメリカに来たら絶対に一度は行きたいグランドサークルへの旅行。全部回ろうとすると1~2か月必要と言われていますが、実際そんな暇も無ければお金も無いのが駐在員。という事で1週間の中で最大限楽しめるコースを紹介します!項目ごとに章分けしているので、見たいところを目次から飛んでください。全てまとめたエクセルファイルも最後に載せてあるのでチェックしてみてください!

モデルコースの概要

筆者が実際に辿ったルート

地図でルートを示すと上記の通りです。ラスベガスに入り一泊、2日目はザイオン国立公園を経由して一気にモニュメントバレーまで向かいます。3日目にアンテロープ、ホースシューベンドを回り夕焼けのグランドキャニオンを楽しむ。4日目はグランドキャニオンの朝焼けを満喫し、夕方までにセドナに向かいます。5日目はセドナをゆったりと満喫し、最終日の6日目はルート66を通りながらラスベガスまで帰ります。5泊6日で走行距離は約1,400マイル。

必要なコスト試算

前提として、NY在住の家族4人構成(大人2人、子供2人)です。

交通費/移動費

移動費は主に航空券とレンタカー台、その他Uber等の移動にかかる費用を計上しています。我が家はNYのJFKからラスベガスのマッカラン空港までのエコノミークラスクラス往復チケットです。レンタカーは出来るだけ安いチョイスをしました。HONDAのSUVを6日間レンタルしました。

交通費/移動費:$2,500~$3,500
  • 往復航空券:$2,200
  • 自宅⇔空港間のUber代:$180
  • 現地レンタカー台:$550
宿泊費

ホテル代は人によって異なるので一概に言えませんが、下記は私の場合の実績です。小さい子供が二人いたので治安の悪いエリアや狭すぎるホテルは除外しています。Monument ValleyはThe View Hotelに泊まらないと行く意味が半減してしまうのでView Hotelは必須だと思います。また、Grand Canyonに行く際もたいていの場合はYavapai Lodgeに泊まる事になると思います(圧倒的に部屋数が多いのとView pointまでアクセスが良い)。View HotelもYavapai Lodgeもシーズンによって値段が大きく変動します。View Hotelであればハイシーズンは$400近く、Yavapai Lodgeも$400を超えてくるでしょう。一方ローシーズンであればView Hotelも$150程度、Yavapai Lodgeも$100ちょいで泊まれるケースがあります。

Las Vegasは基本的に宿泊費用は安いです(カジノで儲ける収益モデル)が、リゾートフィーやTax、駐車場を考えると安くても$150程度はかかると思います。

SedonaはHiltonのポイントがあったので実質タダで泊まれたのですが、正規で払おうとすると結構高めの価格になります。Sedonaはエリアやホテルのグレードによって価格もマチマチかと思いますので、質を落とせば$100~$150程度のホテルも利用可能ですし、モーテル等も利用すればもっと安く済ませる事は可能です。

宿泊費用:$1,800~$2,500
  • Las Vegas:$120 (Planet Hollywood)
  • Monument Valley:$318 (The View Hotel)
  • Grand Canyon:$389 (Yavapai Lodge)
  • Sedona:$490×2 (Hilton Sedona Bell Rock)
ツアー費用・観光費

地味にかかってくるのがこの観光費。きちんと管理された国立公園なので当たり前ですが、入場する際に入場料金や駐車場代が都度かかってきます。祝日だとフリーだったり、細かいエリア毎に発生する料金が異なるので下記の費用が100%適用されるわけではありませんが参考程度にしてください。

ツアー費用・観光費
  • Zion National Park
  • Monument Valley
  • Antelope Canyon
  • Horseshoe Bend
  • Grand Canyon
  • Cresent moon lunch
食費

ここも人によって大きく変わりますよね。大人だけの旅行であればバーガーにポテト、ホットドッグなどのファストフードで我慢する事も出来ますが、子供もいるのである程度健康面もケアしながら我が家や食事を選びました。

ご当地の有名な食べ物がある場合は折角なので食べていましたが、下記の様に日本食を持参したりWhole Foodsのデリを活用して油モノや肉に偏らず出来るだけ安く済ませる手段を意識しました。

  • カップヌードル
  • サトウのごはん
  • 折り畳み式のティファール
  • インスタント味噌汁
  • ふりかけ

初日(Las Vegas)

AM11時過ぎに空港へ到着。その後すぐに空港内でレンタカーを借りてまずはランチを食べにIn-N-Out Bargerに向かいました。ダブルチーズバーガーを頼みお店のTシャツとステッカーを隣接されてるギフトショップで購入。

ダブルチーズバーガー
購入したTシャツ

車をホテルの駐車場に止めて、ホテルから近くにあるベラッジオの噴水ショーを見学。15分おきに開催されるので少し待っていれば何時でも観覧可能です!そのままグランドキャナルショッピングモールまで徒歩で向かいます。イタリアのヴェネツィアをモチーフにした室内ショッピングセンターでお台場のビーナスフォートに似ています。ここのモールで軽く晩御飯を食べて(フードコートの中華で安めに…)ホテルまで帰りました。

ベラッジオ
グランドキャナルショッピングセンター

妻は子供の寝支度をしつつ私はターゲットまで買出しに向かい、ペットボトルウォーター36本とオムツ1箱、おしりふき100枚入りx3個を購入、翌日からの旅に備えます。勿論、カジノはせずにそのまま就寝。

2日目(Zion National Park ~ Monument Valley)

この日が最も大変でした。
朝5時に起床し6時前にはホテルを出発しザイオン国立公園へ向かいます。約3時間ほどで到着するのですが、ラスベガスのあるネバダ州からユタ州に入るのでタイムゾーンが変更になるため到着時刻は10時となります。本来であれば1日~2日ほどかけて楽しむ場所ですが今回は時間に限りがあるためビジターセンターとその周辺だけ観光し次の目的地へ向かいました。滞在時間30分程度。。。

ザイオン国立公園敷地入り口
ザイオンビジターセンター

ザイオンから2時間ほど東に走り続けるとPageという街に到着します(アンテロープキャニオンとホースシューベンドがある街)。この2つは3日目に行くので2日目はスルーし、レイクパウエルを一望できるフォトスポット(Wahweap Point)に立ち寄りました。

レイクパウエル

そしてここから更に2時間東へ車を走らせモニュメントバレーまで向かいます。モニュメントバレーに到着して向かったのがフォレストガンプポイント。映画の中でも最も有名なシーンですよね。ここまで来るとドライブしているだけでも周囲の風景が圧巻で感動の連続です。

フォレストガンプポイント

サンセットはホテルから見たいので5時前には観光を切り上げてThe View Hotelへ。(フォレストガンプポイントから15分程度)。このホテルがとにかく最高。ベランダに出るとモニュメントバレーの美しい景色とサンセットが楽しめます。これは死ぬまでに一度は見た方が良いです。我が家はこの最高の景色を見ながらカップヌードルを楽しみました。こんなに美味しいカップヌードルは経験がありません。

ホテルからの眺め
部屋からの望むモニュメントバレーの朝焼け

3日目(Anterope Canyon ~ Grand Canyon)

本来は早朝にモニュメントバレーの周遊(メキシカンハットやジョン・フォードポイント等)を行う予定だったのですが、フォレストガンプポイントでもう一度写真を撮りたいと思い、朝7時に再度フォレストガンプポイントへ向かいました。夕方は人が多いのですが、朝一は誰も人がおらず空気が澄み切っているため最高の写真を撮る事が出来ました。聞いてはいたけど、やっぱり朝一に行くのがお勧めです。

フォレストガンプポイント(朝焼け)

撮影会の後はアンテロープキャニオンへ2時間半ほどかけて向かいます。アンテロープキャニオンはアッパー・アンテロープキャニオンとロウアー・アンテロープキャニオンの2種類あります。アッパーは高低差が無く歩きやすく、ロウアーは危険な階段があり大変なのですが写真映えします。我が家はロウアーを選択しましたが小学生以下の子供が居る場合はおススメしません。アッパーにした方がいいです。想像以上に危険でした。ツアーは90分程度で歩きっぱなしなので結構疲れます。なお、ツアーに持参できるのはカメラ・携帯・水筒のみです。如何なるサイズでもカバンは持ち込み不可能なので注意ください。

この階段はまだ安全な方。もっと過酷な階段がありました。

アンテロープキャニオンのツアーが終わってそのままホースシューベンドへ。この2つは非常に近いので10分程度で到着します。その為、同日に行くようにプランを立てた方が良いでしょう。ホースシューベンドの駐車場に車を止めフォトスポットまでは約1キロほど歩きます。道は舗装されているのでベビーカーでも行けると思いますが我が家はベビーカー持参していないので、3歳児と6歳児に歩いてもらおうとしましたが二人とも泣き叫び、結局抱っこして往復2キロ。。。

こんな感じの道を15分ほど
ホースシューベンド

ホースシューベンドを出てからはグランドキャニオンを目指し2時間半~3時間かけて南下します。5時ごろに宿泊先で得あるYavapai Lodgeに到着しすぐにチェックイン。夕焼けを見るためにチェックイン間もなくYavapai Pointに向かうも、、、、駐車場が満車で駐車できず。妻と子供達だけおろし父は駐車場待ち。その結果、私だけ夕焼けを見る事が出来ませんでした。夕日と共に私の気持ちも沈んでしまいました。なので、夕焼けを見る場合は早めにビューポイントまで向かい駐車場を確保した方が良いです!

Yavapai Pointからの夕焼け

夜ご飯はYavapai Lodgeの隣にあるグローサリーストアでサラダとラップを購入し部屋で食べました。Yavapai Lodgeに食堂もあるので、この食堂で食べる事も可能です。

4日目(Grand Canyon ~ Sedona)

4日目は朝6時に起床しYavapai Pointに向かいサンライズを鑑賞。サンセットと違い人は少なく駐車場も問題なく停める事が出来たので、しっかりとグランドキャニオンの朝日を楽しむ事が出来ました。朝日鑑賞後は一旦ロッジに戻り食堂で朝ご飯を食べチェックアウト。チェックアウト後にはマーサーポイントに向かいます。マーサーポイントはビジターセンターもあるので駐車場が広く安心して停められます。ただ、最も人気のビューポイントであるため観光客が多く他人が映り込まない様に写真を撮影するのは難しいかもしれません。

Yavapai Pointからの朝焼け
マーサ―ポイント。眺めも良いが人が多い。

次は20分程度公園内を東に走りデザートビューポイントに行きました。ここの眺めも大変よく、あまり混雑していないので個人的にはおススメです。駐車場も広いですしイートインのあるグローサリーもあるのでお昼ご飯をここで食べる事が出来ます。

デザートビューポイントからの眺め

ランチ後にセドナへ向かいましたが、途中道路工事の為とんでもない渋滞に巻き込まれ、セドナに到着するまでに3時間半くらい要しました。。セドナのベルロックで夕陽を観賞しようと思っていたのですが、時間がギリギリになってしまったのと皆疲労が溜まってきたため、Tlaquepaqueというショッピングモールで軽く夕ご飯だけ食べてホテルへ。

5日目(Sedona)

5日目は丸一日セドナを観光する予定にしました。(実は以前にも筆者はグランドサークルの旅行に来ており、セドナが一番好きだったためセドナの観光を多めに確保したかった)
ヒルトンの立地を考慮しつつ周遊ルートを決めました。まずはヒルトンから最も近いベルロックに行き写真撮影。暑いのと子供が小さいのでトレッキングはせずただ眺めるだけで終わりですが、多くの人はトレッキングを楽しんでいましたね。ここは駐車場がめちゃくちゃ少ないので要注意です。行くなら朝一が無難です。

ベルロック

その後はCresent moonに行き少しだけ散歩を楽しみました。ここはボルテックスを眺めつつ小川も流れているので川遊びも出来ちゃいます。駐車場も大きく個人的にはセドナの中で一番のおすすめのスポットです。

Cresent moon lunch

そのあとは世界で唯一青い色のマクドナルドでランチを食べに向かいましたが、メニューは普通です。ただ看板が青いだけです。まぁでも観光として行っておくのはアリかなと思います。

青色マクドナルド

この後も幾つか観光しようと思っていたのですが、筆者含め子供も体調が限界にきて一度ホテルに戻りお昼寝タイム。。

少し休憩したのち夕陽を見る為にエアポートメサまで再び車を走らせます。有料の駐車場に車を止めて、高台からセドナの山々に沈むサンセットを観賞しました。赤土色の山々が夕陽に照らされて黄金色に輝く景色は、何とも神々しく最高の眺めでした。セドナに来たらこのサンセットは見るべきでしょう。

エアポートメサ。写真より実物の方が感動するかも

最高の夕陽を見て家族も元気が出てきたところで最後の晩餐を食べにセドナの中心街へ繰り出します。中心街にはフリーで駐車できるパーキングがあるのでそこに車を停めてCowboy Clubというアメリカン料理を頂きました。

Cowboy Club

6日目(Route66 ~Las Vegas)

いよいよ最終日です。この日はセドナからラスベガスまで向かいますが、せっかくなのでRoute66を通りながら少し寄り道をしながら帰ります。
まず最初に本当は5日目に行きたかったホーリークロスチャペルに立ち寄りながらセドナを後にしました。下記の写真はチャペルに向かう途中の道路から取った写真ですが、勿論チャペル内にも入れます(無料)。この教会は高台に位置しているので教会の入り口付近からはベルロックを中心にセドナの山々を眺望する事が可能なので是非言っておくべきスポットです。ただ、ここも駐車場が非常に限られているので朝早く行く事をおススメします。

ホーリークロスチャペル

午前中のうちにセドナに別れを告げラスベガス方面へ向かいますが、Route66を通りながらウィリアムズ、セリグマン、キングマンの3つの街に寄りつつ帰ります。
まずウィリアムズで立ち寄ったのはAddicted Route66というお土産屋さんです。いかにもアメリカンな雰囲気のお店でRoute66関連のお土産を大量に売っています。子供と行ったからか割とサービスしてくれた気がします。後述するセリグマンはレストラン少ないのでランチする場合はウィリアムズで行っておいた方が選択肢が多いかと思います。

店構え
店内の様子

時間も無いのでお土産買って、サッとウィリアムズの街並みを堪能したら次の街セリグマンへ。このセリグマンは映画Carsのモデルとなった街なので、至る所にCarsをモチーフにした飾り物が展示されています。観光地として街を盛り上げようと、カッコいいウォールアートも沢山ありました。

ウォールアート
セリグマンのお土産やさん

セリグマンに行ったら是非いっておくべき場所があります。それがエンジェルスさんの理容室(今はお土産屋)です。日本のメディアでも度々話題に挙げられるこのお店、実は店主のエンジェルスさんがこの町の活気を取り戻した人なんです。Carsの物語と重なる部分もあるのですが、、元々Route66が主な幹線道路だった時代、このセリグマンは宿街として非常に栄えていました。しかしInterstate40(高速道路)が整備されて以降、Route66上に位置するセリグマンに立ち寄る人は居なくなり廃れてしまいました。この状況を打破しようと一念発起したのがエンジェルスさん。Route66の古き良き街並みを観光客に見てもらおうと様々なPR活動を行います。その甲斐あって、今では観光客が多く立ち寄る名所となりました。そんな歴史を感じる事が出来るので、立ち寄るべきスポットです。

エンジェルスさんの理容室
理容室の裏庭

このあとキングマンにも寄りますが時間も無いのに加え、特に見るべきところも無いので休憩だけ挟んでラスベガスまで一気に帰ります。

最後、ラスベガスに戻って旅の締めのごはんはIn-N-out Bargerです。今回は裏メニューであるチーズバーガーのアニマルスタイルという注文を試みました。これはグリルしたみじん切りのオニオンとサウザンソースをかける裏メニューオプションとなります。めちゃくちゃ美味しいです。頼んだ方が良いです。

チーズバーガー:アニマルスタイル

ちょっとした旅のコツと持参すべきアイテム

最後にちょっとしたお役立ち情報を。
まず初日にTargetやスーパーでペットボトルの水3ダースやオムツ、おしりふきなど重いアイテムは現地調達するスケジュールを組みましょう。飛行機移動なので現地で使うものは出来るだけ現地調達した方が移動も楽になります。

もう一つ。大きめの魔法瓶を持参すると良いです。毎朝ホテルで魔法瓶に氷を大量にいれてペットボトルの水を水筒に入れていつでもつめたい水を飲めるようにするためです。アリゾナの乾燥レベルはエグいです。すぐに喉がカラカラ砂漠。

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