この記事ではアメリカ赴任直後に一台目の車を購入した際の手順や体験をまとめております。赴任直後だと各種申請や生活の立ち上げと並行して車を購入するケースが多いので、少しでも参考になれば幸いです。今回は、Toyotaの正規ディーラーでSUVのRAV4を購入した場合で記述しています。
車購入までの流れ
- 乗りたい車をざっくり決める(SUV?セダン?コンパクトカー?)
- 車の相場を調べる
- ディーラーに行く
- 試乗する
- 価格交渉する
- 購入手続きを行う
- 車の保険に入る
- 後日引き取る
- タグ(ナンバープレート)を取得する
アメリカではどんな車に乗るべき?
選ぶべき車のタイプ
これは単身で赴任する場合と、ご家族で赴任する場合とで変わってくるかと思いますが、もしご家族で赴任される場合(お子様がいる場合は特に)はSUVなどある程度大きな車を選んだほうが良いです。私の考える主な理由は2つ。まずは単純に荷物が沢山入るから。しかし2つ目が重要で、事故にあった時に生き残れる確率を上げるためです。アメリカに住んでいる方はもう慣れていると思いますが、事故の多さが半端じゃないです。2014年のデータだと、アメリカでの交通事故による死者数は日本の約8倍にもなっています。学生やご老人も皆が運転していることもあり、運転が荒いドライバー、明らかに下手なドライバーが多いのも事実です。更に大型車(ピックアップトラック、トレーラー、その他大きめのSUV)が非常に多いため、万が一衝突された時にコンパクトカーだと一瞬で潰されます。なので、家族を守るためにもSUV等少しでも大きい車をお勧めします。単身で赴任している場合は、せっかくなのでお好きな車に乗ったらいいと思います。
国産車(日本車)?外車?
やっぱり品質は間違いなく世界一の国産車。それでもせっかくの海外赴任だし、日本よりも安く購入できる外車も捨てがたい。迷う人も多いのではないでしょうか。もし2台購入する場合は、最低一台国産車を選んでおくと無難かと思います。特にアメリカだと中古車を購入するケースが多いので、故障の頻度で見たら圧倒的に国産車の方が少ないです。因みに私自身は国産車のSUVとアメリカ製のスポーツカーの2台を購入しました。
相場を調べるならこのサイト!
いくつかありますが、下記の2つを見ていれば何となく分かると思います。
車種・年式・走行距離・事故の有無、ここら辺がチェックポイントです。その他、認定中古車(Certified)かどうかを私は必ず見ていました。私の条件はこちら。
- TOYOTA RAV4
- 2019年以降の製造(2019年にモデルチェンジしてカッコよくなった)
- 4WD(赴任後半はNYに移動するため、雪道でも走れるように)
- 走行距離3万マイル以下
- Certifiedであること
- 予算$20,000~$25,000
とりあえず正規ディーラーへ突撃
私は1台目としてTOYOTAのRAV4(2019年製)を購入しようと考えていたため、アトランタ市内にあるTOYOTA正規ディーラーへ行きました。2店舗のディーラーへ行き、2店舗目のディーラーで購入手続きを行いました。私が購入したまでの流れを簡単にお伝えします。
ディーラーへ入ったらまず受付っぽい人に営業担当者を付けてほしいとお願いします。営業担当者がアサインされたら、早速あらかじめ考えておいた条件を営業担当者に伝え、その店舗に在庫があるか確認してもらいます。日本のディーラーと違い、その店舗に無い車は基本的に購入する事が出来ません。多店舗から取り寄せ的な対応はしてくれないのです。
もし希望に合う車がなければ、この時点で潔く違う店舗に行きましょう。その為にも、ディーラーは何店舗かある程度リストアップしておいた方がベターです。
テストドライブと値段交渉!
試乗で車のチェックを
自分の条件に合う、或いは条件に近い在庫があれば必ず試乗させてもらいましょう。私は車購入時に仮免(Leaner’s Permit)しか持っていなかったのですが、国際免許を持っていると伝えたら試乗させてくれました。因みにシボレーのディーラーに行ったこともあるのですが国際免許では試乗NGでした。恐らくTOYOTAは国産車メーカーという事もあり試乗を許してくれたのかもしれません。
試乗については日本のディーラーとほぼ同じでした。営業マンが助手席に乗り、店舗周辺の道路をぐるっと一周して終わりです。時間にすると5分~10分程度でしょうか。実際にチェックした項目は次の点です。
- アクセルやブレーキの遊び具合
- 加速・減速の具合
- ステアリングの重さ
- 表示パネルやインジケータの見やすさと操作性
- 運転席からの眺め
- 座り心地やシートの汚れ
- トランクの広さと使いやすさ
- 全体的にキズや汚れが無いか
いざ価格交渉
この価格交渉時に重要なのが、自分が相場(Fair Market Value)を知っているかどうか。なのでCarfaxやTrueCarなどのサイトで自分の欲しい条件なら大体いくらかかるのか調べておく事必要があるのです。もし相場よりも高い場合「相場よりも高い!」と言えれば、まずは相場に近づけてくれるでしょう。私の場合、良心的な営業マンだったので相場よりも若干低めの価格で出してくれました。でもこれじゃまだ満足いきません。
次に確認すべきは「不要なオプションを外すこと」です。まずは見積明細を見てください。良く分からない保証パッケージや、明らかに無くても良いであろうオプションが入っている場合があります。私の場合、3年間のシートクリーニングオプション(シートが汚れても、ディーラーに来れば無料で掃除してくれる)と遮光フィルム追加の2つが付いていました。日差しが殺人的なアトランタでは遮光フィルムは必須と聞いていたので、クリーニングオプションを外してもらう様にお願いしました。掃除なんて自分で出来るし、子供がいると一瞬で汚れるので。オプションを外す事で数百ドルは節約できました。
そして最後に「もう一声!!」をお願いします。この時に武器になるのが現金一括払い・即決というキーワードです。今、ここで買うから安くして!っていう鉄板の一言です。上手くいけば$200~$300くらいは値下げできる可能性はあります。あとは時期的に月末や期末(3月、6月、9月、12月)だとセールスマンにノルマ達成に向けて躍起になっているので、時間的余裕があるならばタイミングを見計らって訪問するのも有効かと思います。
価格交渉しやすいように、私の実際の見積もりをお見せします。各項目を簡単に解説しているので、値下げできそうな箇所、出来なそうな箇所を見極めながら交渉してみてください。
いよいよ購入手続き
納得できる見積もりになったら、いよいよ契約を進めます。後は営業マンの言うとおりに自分の情報(電話番号や住所など)を伝えたり、必要書類にサインをしたり、粛々と進めます。因みに、サインをしてしまった時点で全て合意されたものとみなされます。つまりサイン後に車の不備が見つかったとしても「確認不足のあなたが悪い」という事で基本的には別途修理として費用がかかります。少しでも気になる事がある場合は、サインする前にセールスマンに確認するか、もう一度車を見に行きましょう。
正規代理店で購入した場合の多くは、タグ(ナンバープレート)の申請もディーラーが代理で行ってくれます。車の購入手続きが終わったら、そのままタグの申請手続きに移ります。ここからは営業マンの仕事ではなくファイナンス担当の仕事となるので、別のスタッフのカウンターに場所を移動します。そのとは、4~5枚の書類に署名してタグの申請が完了です。申請をスタッフが行ってくれるので、自分は指示されたところにサインするだけです。時間にして10分かかりません。タグは後日郵送で自宅に送られてくるので、気長に待ちましょう。購入時は暫定的な仮のナンバープレート(シールですが)を発行して、タグ実物が送られてきたら付け替えましょう。
因みに僕はいくら待ってもタグが自宅に来なかったので、タグを管理しているタグオフィスに行き自分のタグが今どうなっているか質問しに行きました。結局、Dept of Revenueというタグを管理している本部に自分のタグがあるとの事で、その本部まで出向きました。この苦労話の詳細はまた別記事にてご紹介します。
購入後に行う事
購入後、その場で乗って帰る場合もあるらしいのですが、多くの場合は一旦帰り後日引き取りに来る手順となります。引き取るまでに購入した車を清掃してくれたりするので、無理に急ぐ必要もありませんし、そもそもディーラーに行くときにレンタカーなど車で訪問しているので、その場で持ち帰る手段が無い事もあります。なお、車を購入した後に行う作業としては車の保険に入り、車の保険証を入手する事です。会社が提携する保険会社や進めている保険会社に連絡し保険に入ってください。その際に必要な情報としてはご自身の情報と車のVIN(個体番号)です。
もしディーラーがタグ申請をしてくれなかった場合は、自分自身でタグを取得手続きをしなければいけません。この手順についてはまた別記事でご紹介したいと思います。
注意点
- 車の購入にはその州のドライバーズライセンス(Leaner’s Permit でもOK)が必要です。
- 現金やクレジットカードでは買えないので、バンクチェックを発行し購入してください。
- 契約書サイン後は、例え不備があっても自己責任となります。瑕疵担保責任なんて無いのです
別記事では2台目として購入したFord Mustangの購入について紹介しています。個人ディーラーからの購入、かつローンを組んでの購入なので、また違った経験をしております。宜しければこちらも参照下さい。
コメント